グループホームとは
グループホームとは『認知症対応型共同生活介護』が正式名称であり、地域密着型サービスと呼ばれるサービス類型です。これは、都道府県ではなく、市区町村が事業者の指定や監督を行っていることを表しています。
その名の通り『認知症』の方が『共同生活』を送りながら『介護』を受ける場です。
グループホームの利用にはいくつかの条件がありますが
- 認知症であること
- 利用希望者の住民票が、施設が所在する市区町村と同一
- 要支援2、または、要介護1~要介護5である
が最低条件です。
その他にもいくつかの条件がある場合もありますが、最低でもこの3つは満たしていないと、どう頑張っても利用が出来ません。
これらの最低条件と、その他のいくつかの条件については、また別の記事でご説明いたします。
特徴
グループホームにはいくつかの特徴があります。
- 少人数での共同生活(ユニットケア)
- 家のような雰囲気を大事にし、今までしてきたことが継続できる
- 慣れ親しんだ土地での生活
- 入居者が役割を持ち、家事などを分担しながら行う
といったところが大きな特徴かと思います。
その他にも『最期まで居られる』『24時間、認知症ケア専門の職員がいる』なども特徴かもしれませんが、グループホームという施設の特徴としては、上記の4つかと思います。
どのような方向けの施設なのか
対象としては『自宅での介護が困難になった認知症の方』という事になります。
これがどういうことかというと
- 認知症があることにより、自宅での生活に不自由がある
- 自分で歩ける。自分の事は比較的自分で出来る(自立度が高い)
- 自分に認知症の自覚は無い
- 家族の介護力が限界を迎えつつある(迎えている
といったことが挙げられます。
つまり、グループホームへの入居を考える方の多くは『身体的には元気だが、認知症があるため家での生活が困難』という方になります。
これが『認知症はあるが、寝たきり』であるとか『介護は必要だが、脳に異常はない』といった方であれば、自宅での介護は比較的行いやすいかと思います。
ですが『危険の判断ができない』『場所の認識ができない』『善悪の判断ができない』『感情を抑えることができない』『会話がかみ合わない』などの様子があり、その上で身体的に問題がないとなると話が変わってきます。
そのような状態の方の介護や支援を、家族(あるいはヘルパー利用)だけで行うことは非常に困難ですし、遅かれ早かれ共倒れといった未来が見えてくると思います。
別の記事でも書きましたが『家族介護を頑張り始めたタイミングは、次の段階を考え始めるタイミングでもある』であると思います。
今や、介護は家族だけで抱えるものではありません。
申し込む前に
施設への入居を考え始めたら、必ず、ケアマネージャーに相談した方が良いと思います。
どの施設が良いのか、から始まり、
- 施設管理者との橋渡し
- 見学のアポ取り
- 施設の特徴
- その施設が持っている強み
- その施設に入ればどうなるのか
- その施設ではどういったケアが受けられるのか
といった、必要な情報の多くを教えてくれるでしょう。
もしケアマネージャーさんが持っていない情報を知りたい思った時には、見学時に対応してくれた職員や管理者に、必ず確認してください。
それまで自分たちが家で支え続けてきた大切な方を任せる施設だからこそ、自分の目で確かめて決めて頂きたいと思います。
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